Bowling for Columbine

今さら見たけど面白かった。
去年かおととし話題になったドキュメンタリー映画

恐怖がアメリカ人を消費に走らせる。
それがアメリカの市場主義の原則だ、というところが面白かった。
日本もちゃくちゃくとアメリカ化しているけど、これは日本でもいえることだよね。
特に健康市場では「脅し」が常套句になってる。
あれは健康に対する人の不安を刺激して商品を売ってるよね。(極論だけど)
そして、その恐怖の市場主義にアメリカがどっぷりとつかってしまっている。
その恐怖は市場主義だけでなく、アメリカ人の精神構造をも支配してしまっていると。


そしてそれを助長させているのが「個人主義・自己責任」の思想。
アメリカは個人の能力を正当に評価することでアメリカン・ドリームを実現させた。
アメリカン・ドリームは個人プレーに対して大きな見返りがくるものだと思う。
大リーグの松井とか。(野球はチームプレーだけどそういう意味ではなくてね)
アメリカは自己責任を追及し、個人主義をたたえることで大きな成功を収めてきたけれど、それが最近では行き過ぎてしまっている。
だから、今後はアメリカは共同体主義へとゆり戻しがおこるのではないかな。
コミュニティの復活とか。
しかし、アメリカにおけるコミュニティとは?
人種を超えて共有できるルールを作り出すことができるのか?
ルールを作るということがイコール文化を創るっていうことなんだけど、果たしてそれは可能なことなのかしら?