2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

蛇行する川のほとり 恩田陸

☆☆☆ 好きだ、こういう小説。 蛇行する川のほとりにあった家で、むかし人が死んだ。 嵐の夜に、一人は川の上のボートで。 一人は嵐のあとの朝に近くの円形劇場で。 全校憧れの先輩・香澄と芳野に夏の合宿を誘われた鞠子。 舞い上がる鞠子にあの二人は変だと忠…

海のふた よしもとばなな

☆☆☆ まりが好きなのはカキ氷。 べたっと甘いカキ氷ではなくて、一日に何杯でもたべられるような上品な甘さのカキ氷。 それを、まりが生まれ育った鄙びた田舎の海岸で売ろう。 それで自分の島がもっと素敵になるように。 まりのもとにやってきたのははじめち…

なんくるない よしもとばなな

☆ 沖縄が大好きなよしもとばななさんが沖縄のよさを伝えるために書いた小説集。 …でもつまらない。なんだろうこのぎこちなさは。 沖縄が好きならしい、沖縄を語ることで何かを読者と分かち合いたいらしいんだけど、 その思いが強すぎて押し付けがましくなっ…

go abroad

GWにタイに行く。 GWに有休が1日取れて、どこか行きたい行きたいと願っていた私。 バンコクに行ってきます。 バンコクで仏像見て川を見て癒されてくるのだ。普段仕事では論理的であることが求められているから、 アジアのごちゃごちゃした感じとか1+1が…

青空感傷ツアー 柴崎友香

☆☆☆ この本を読んでると見てるだけであたりを幸せにするような美女・音生はRを思い起こさせてならなかった。 音生と芽衣の会話はさながら私とRとの会話のようだ。 じゃあ、Rって美女だったのだろうか、って思うとなんだか面白くないけど、確かにRはかわいい…

目覚めよと人魚は歌う 星野智幸

☆☆☆ 相変わらずあまりわけがわからないんだけど、面白い。 会社の前に大きい木が植わっている。 春になって、会社に行くたびに、木に葉っぱがふさふさと芽吹いている。 最初はちょっと春を感じさせるようなちょろちょろと。それが行くたびに葉の増え、昨日は…

人生ベストテン 角田光代

☆☆ 対岸の彼女が素晴らし過ぎて、これだと少し物足りないと思ってしまった。 同じ短編集なら「太陽と毒ぐも」の方が面白かったな。

未来ビジネスを読む

☆ もっと未来を予測する方法が書いてあるのかと思ったら、「未来学」について広く浅く述べているだけだった。 もっと深く突っ込んだ内容だったら面白かったんだろうけど、「未来学」の紹介で終わってしまっていて残念。

愚か者死すべし

☆☆☆ 結構面白かった。 新宿に住む探偵が、死んだ(?)先輩のつてを頼ってきた家族に、興味本位で助けてから、ずるずると事件に巻き込まれてしまう話。 この探偵さんは地位も名誉も手に入れませんが、自分の価値観がしっかりしていて、それによって行動がで…

お花見

昨日友人Nとお花見をした。上野で待ち合わせをして神楽坂まで散歩する予定だったけど、持ってた地図がいいかげんだったのか方向音痴だったのか途中で道に迷ったので二人で気の向くままにどんどん歩いた。途中大正時代とか昔懐かしい博物館に立ち寄って知恵…

グッバイ、レーニン!

☆☆ あまり面白くなかった。 ストーリーのつじつまが合っていないように思えたんだけど… ドイツに旅行した時、ドイツの人たちはすごい優しかった。道に迷って助けを求めるといつも笑顔で「YES!」って立ち止まってくれて、懇切丁寧に説明してくれた。 私はこ…

東京タワー 江國香織

☆☆☆ 江國香織さんの小説は当たりはずれがあると思う。 それは多分江國さんの小説の質ではなくて、私と感性があっているかどうかなのだと思うけど。 江國さんにとって「恋とは、するものではなく、おちていくもの」 本当にその言葉通り、自分の感情がおちてい…

発表会

昔習っていた所の発表会を見に行く。 かつて、私もその舞台の一部を構成していたとは思えないほど、みんな上手くなっていた。 みんなの命のきらめきが見えるような、時間の刹那を感じられるような、いい発表会だった。 もう戻らない若さのきらめきやみずみず…

一年過ぎて

今日で入社して一年たった。 時代錯誤なこの会社で、失望し続けた一年だった。 そんな中、同期のAちゃんが保育士になるため退社。あの忙しい中受験勉強してちゃんと受かったんだから本当にすごい。人が目標に向かって一生懸命な姿ってとても美しい。 Aちゃ…