2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

追憶の夏−水面にて−

☆☆☆ まあまあ面白かった。 青春をボートにかける少年達のお話。 描写が丁寧で、流れていく時間が細やかに描かれていたように思う。 『ぼくは夢をみたことがない。小さな頃から、夢をみない深い眠りしか知らなかった。 … ちょうど封筒に入るように、毛布やシ…

エコノミカル・パレス 角田光代

☆☆ 暗い。 「対岸の彼女」で初めて角田氏の小説を読んだ私にとって 対岸の彼女以前の暗い(救いがない)彼女の作品はイメージに合わなくてびびる。 アジアでバックパッカーの旅をし、日本に帰っても定職をもたないプータローの男女二人の 行く末を描く作品。…

震度0 横山秀夫

☆☆☆ 私は「クライマーズ・ハイ」の方が好き。 この本は地方警察という組織の中で渦巻くおじさんたちの権力争いがすごくよく描かれてる。 普通の会社に勤めると、この本みたいに人間関係複雑になるのかしら… ある日、組織の要でみんなから頼りにされている不…

Ray

☆☆☆「レイ、あなたは盲目だけど、心まで盲目にならないで」 幼いころ弟が目の前でおぼれて死ぬのをとめられなかったことを悔やみ続けた 天才ピアニスト、レイ・チャールズの一生を描いた作品。 冒頭のせりふはレイの母親がヘロイン中毒から立ち直ろうと入院…

diary

父のニューヨーク土産。 チーズにホットチョコレートにドライフルーツ。 ドライストロベリーは始めて見た。 おいしいのかなあ? これはチーズです。 クルミとかナッツが回りにくっついてるのがよかったなあ… うーん、ニューヨークだったらCOACHのバックとか…

凸凹デイズ 山本幸久

☆☆☆ 山本幸久さんの本は初めて読んだけど、面白かったな。 男の人が書いてるとは思えない文章でおどろいた。 なんとなく柴崎友香さんに似てる感じ。

ためらいもイエス 山崎マキコ

☆☆☆ 仕事ができる三田村女史。 ベンチャーとはいえ会社初の役職付きの女性になり、仕事は順風満帆。 しかしそんな三田村女史の悩みは、恋の経験がないこと。ところが友達の青ちゃんの勧めでイメチェンをしてみたら いきなりもて始めた!? お見合いをして出…

県庁の星 桂望実

☆☆☆☆ かなり笑えた。 県庁から民間企業に出向になった県庁さん。 県庁では出世街道に順調に乗り、思考様式も役所仕様。 そんな県庁さんがスーパーに派遣されたら?エリートである自分にスーパーの仕事はそぐわないと ふてくされる県庁さん。 しかもそのスー…

ネクロポリス 恩田陸

☆☆☆ 日本とイギリスの文化が混ざり合ったV.ファーでの「ヒガン」の儀式。 そこで起こる殺人事件や不可解な出来事。 今年の「ヒガン」は何かが違う… 図らずもそこに巻き込まれたジュンは、意外な事実を知る。 面白い話なんだけど、恩田陸さんにしては面白く…

声だけが耳に残る 山崎マキ子

☆☆ 友達に面白いと薦められて読んだけど、いまいちいいのか悪いのかよくわからなかった。 最後の10ページぐらいは面白いと思う。 会社にだまされ捨てられたサエグサチカゲが再生するところ。 ケイちゃんに恨まれても、初めて「人を許す」ということを学び、…

サウスバウンド 奥田英朗

☆☆☆☆ 年明けて最初に読んだ本。 面白かった。 型破りな父親に振り回される上原一家の話だけど、 ふりまわっされぷりが尋常じゃない。 父親のかつての同士が敵対するリーダーを殺し、 知らず知らずのうちにそれに巻き込まれた二郎。 父・上原一郎は沖縄より南…