play without words

文化村のシアターコクーンにマシューボーン振り付けのダンスのような芝居、play without wordsを見に行った。


カンパニー席を手に入れたので通常13,000のチケットが8300円。
でもちゃんと見れたよ。


一人3役っていう言葉があるでしょ。これは3人一役って感じ。同じ人物を3人が踊るの。だから楽しかったよ。時間の概念を超えられてるっていうか、30分しか見ていないのに1時間分の情報量がつめられていて、短い時間で多くの情報を伝えられてた。
特に面白かったのが、召使が若主人に着替えをさせるシーンで、召使&若主人が二組登場したの。
それで一組はパジャマからスーツに着替えて、もう一組はスーツからパジャマへ。
一方はパンツ一丁で登場し、どんどん服を着ていく中で、もう一方はスーツ姿で登場し、最後にパンツ一丁になるところがおもしろかった。あべこべで。


coolでstylishなんだけどhotではなかったかな。


で、内容なんだけど、いまいちよくわからなかった…


パンフレットには、若主人が召使に翻弄されていく中で主従関係が崩れていくという説明が書いてあって、そこはわかったんだけど、結局?。
主従関係が崩れるところは分かった。召使が主人に反逆してたし、フィアンセと主人が分かれるよう、主人が女召使にくっつくように仕向け、執事がフィアンセを口説くようなシーンがあったから。
だけど、召使(執事)が主人のいうことをきかなくなった時点で、権力の構造転換があるのかなー、と思ったけどよくわからないまま終わってしまった…
最初にフィアンセが駅に着くシーンがあって、そこに主人を口説く女召使も到着して、女召使を執事らしきひとが迎えに行くシーンがあるの。
それが最後にまた繰り返されて舞台は終わるんだけど、フィアンセと女召使(多分田舎から上京してフィアンセとたまたま同じ電車で駅についたのかな)が同時に駅に着いたところが示唆的で、フィアンセとの婚約の破綻は執事の陰謀で、若主人の人生は結局この執事に握られていたということだったのかな?


3役一人で演じることで見る人によって違う物語をつむぎ出してほしいという演出家の意図があるそうなのだが、なぞが多い芝居だった。映画の『召使-The Servant』にヒントを得ているらしいので今度見てみようかな。