対岸の彼女

ちょー面白かった。

いわゆる負け犬のキャリアウーマンと勝ち犬の専業主婦が
出会ってすったもんだの挙句手を取り合う話なんだけど、
面白い！！！

価値観の共有、が主題なんだと思う。
ヒロインの専業主婦が子供が保育園で友達と別れて手を振り合ってる時に
「同じ明日があると思い、明日も同じ価値観の持ち主と
同じものを見て、同じことを感じるという幸せが毎日続くと無邪気に信じられた」
子供時代、学生時代を振り返ってるところで
ぞっとするほどはっとさせられた。

負け犬・葵は学生時代クラスメートと価値観を上手く共有できずに
仲間はずれに、
勝ち犬・小夜子は社会に入ってから回りの違う価値観を持つ人と上手くやれずに
互いになんとなく人間関係を上手く切り盛りできない。

いくつになっても人間関係に悩んで、同じことの繰り返しで
人は何のために生きていくのか疑問に思う二人。

人は何のために生きるのか。何のために人を好きになったり嫌ったりするのか。
そこには「出会い」があるから。

私は葵が旅先でナナコに出会ったという青年にだまされてお金を取られてしまった時、
道を走るトラックに助けを求めようかどうしようか躊躇して、
やっぱり私は人を信じて生きていく方を選ぶ、と
決断したシーンが大好きです。

本当に面白かった！！！