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包帯クラブ

★☆☆☆☆つまらない。 この本の持つ優しさが嘘臭くてしかたがなく、全く共感できなかった。 残念!

ヒストリアン

★★★☆☆冷戦時代の東欧諸国や中世の雰囲気が醸し出されていて時代を超えて登場人物と旅しているような感じが味わえた。 とても長いんだけど、この本の持つ時代を超えた歴史探訪と著者の歴史にたいする敬意が重厚で長さを吹き飛ばしていたよ。 今話題の『ダウィ…

沖で待つ

★★★★☆すごく面白かった。 登場人物にちっとも無理がなくて、そのまま、っていう感じがするところがよかった。 ああ、あるある、みたいな。

人の見た目は9割

★★★☆☆ 人を見た目で判断してはいけない、とはよく言われたけど、人は見た目で判断するからこのことがよく言われるわけで、そんなことを教えるぐらいなら「人は見た目で判断するから気をつけろ」といってくれた方がよっぽどいい、っていうくだりがすごく納得…

魔王

★★★☆☆ 伊坂幸太郎さんの話にしては今までと系統が異なる気がした。 政治色が強かった、というか、ファシズムについて熱く語っていた。 ムッソリーニの恋人のスカートを直す強さを持つ人は、自分のなかに評価軸がある人だと思う。

 イルカ

★★★★☆ 妊娠、についての話。 キミコはずっと同棲している女の人がいる五郎との子を結婚しないで産むことにしたけど、 「家族」という常識的な枠にとらわれていないのに、 キミコ、茜ちゃん、五郎との間にすごく家族の絆を感じて、ほのぼのした。 どこに書い…

幸福ロケット 山本幸久

★★☆☆☆『凸凹デイズ』の方が面白かった。 ポプラ社が出しているので子供向けだからかも? この本で1番良かった所は、香な子が転校してしまう小森くんを見送るシーンで、香な子が小森くんに行かないでと駄々をこねた時に言った小森くんの台詞。 「おれがそば…

屋久島ジュウソウ

★★★☆☆ ■なんともさっぱりとした屋久島での旅行記。 でもとても美しいシーンがあって。 それは本編ではなく「slight slight-seeing」の「アフリカの南のほう」のシーンなのだけど、 ■『「こんなに美しいところへ来たのは初めてなのに。ああ、帰りたくない。ず…

エンド・ゲーム

★★★☆☆■「裏返す」「裏返される」の意味がいまいちよくわからず、小説の世界観が謎めいているので あまり恩田陸さんの世界を堪能できず残念。 堪能するには謎めきすぎているように感じた。

ノスフェラスの道

★★★★☆ ■ずっと読んでるグイン・サーガ。 でもマリウスとオクタヴィアが別れる日が来るとは思わなかった。 転落し続けるイシュトが出てこないせいか、比較的ほのぼのとした巻だったと思う。 私もマリウスの歌を聞いてみたいなあ。

超バカの壁

★★★★☆ ■バカの壁が面白かったので、これも読んでみた。 「個性を大切にした、自分らしい仕事などない。仕事は自分の目の前にある穴を埋める作業である。 今の個性を大切にした教育よりも、自分はただの人であることを自覚させることが大事」 って言うところ…

陽気なギャングが地球を回す

★★★★☆ ■面白かった。 小説のあらゆるところに伏線が張ってあり、伏線がハーモニーをかもしだし、最後にぴっちりと 帳尻が合う、マジックのような小説だった。

世界一わかりやすい会計の本です。

■きっと簿記を習っていない人がこれを読んだら難しいのかもしれないけど、 簿記を習った今となっては確かにわかりやすい会計の本だった。

オーデュポンの祈り

★★★★☆ ■デビュー作にしてこの面白さ。 伊坂幸太郎さんの作品ではじめて読んだのは「アヒルと鴨のコインロッカー」だったけど、 それより面白いと思った。 未来を予言し、そしてしゃべるかかしがいる島につれてこられた主人公が、 かかしが殺され、 自分は日…

象と耳鳴り 恩田陸

★★★☆☆ ■短編のミステリ集 ■この本自体はまあまあ面白いぐらいだったけど、この本で試行錯誤されている往復書簡でのやりとりや、「いかに目撃者があてにならないか」っていうところが後の「ユージニア」とかにつながっていくのかなあと思った。

容疑者Xの献身  東野圭吾

★★★☆☆ ■直木賞受賞作。 それまでの作品も結構面白かったことから、直木賞を受賞したこの作品はよほど 面白いんだろうと思って期待していたら、そうでもなかった。■天才的数学者石神は、隣に引っ越してきた母娘家族の母靖子に恋に落ちた。 ただ気配を感じるだ…

手紙 東野圭吾

☆☆☆ 最近東野圭吾さんづいてますね。 早く白夜行が読みたいです。 この本は『ゲームの名は誘拐』と違って感動させる本でした。 弟の大学への進学費用を工面するために強盗をし、家人に見つかったことから目撃者を殺してしまった兄・剛志。 まじめで頭もよか…

ゲームの名は誘拐 東野圭吾

☆☆☆ 純粋な娯楽作品だった。 樹里(姉)と思っていた娘が実は千春(妹)だったって言うところが予想つかなくて面白かった。 『トキオ』のような泣かせる話かとおもったらそうでなくて少し残念。

俺たちのR25時代

☆☆☆ 今輝いている人たちは、25歳のとき何をしていたかについてのインタビュー集。 超人気モデルの押切もえさんが読んでいたのを見てなんとなく私も読みたくなって。 一番印象に残ったのは武田鉄也さんの話だった。 確か、人生で何かを成し遂げたいと思ってい…

下流社会 三浦展

☆☆☆ 面白かった。私も下流に属さために読んだ。 下流とは、総じて生きる意志が少ない人、なりやすい人は コミュニケーション能力が低い人。…という感じなのかなと思った。 これからの日本社会が階層が分かれていかないよう提言しているんだけど、 それらの提…

陰陽師 夢枕獏

☆☆ まえに読んだことがあるような、ないような。。。 独特のゆるいテンポで面白かった。

クワイエットルームにようこそ 松尾スズキ

☆ 新聞の書評でほめられていたので読んでみたけど、ついていけなかった。 恋人とけんかして、間違って薬ぽりぽり食べちゃって、酔った挙句に精神病院にかつぎこまれた人の話。

ガール 奥田英朗

☆☆☆ 30代に突入した女性達をヒロインにした短編集。 ガールというには年をとりすぎ、おばさんというには若い人たちが主役。 30代で結婚しておらず、確たる相手もいなくて、でも20代のように遊びまわるのには違和感を感じ始める女性達の感じる居心地の悪さと…

ドミノ 恩田陸

☆☆☆ ある日の午後の東京駅を中心に繰り広げられるさまざまな人たちの顛末。 複数の人たちが持っていた同じ模様の複数の紙袋が登場人物の数だけ入り乱れ、 自体が超混乱し、そして終焉を迎える。 熱海にいたときに新幹線の中で読もうと思いもっていった本。 …

トキオ 東野圭吾

☆☆☆☆ 最近何かと話題の東野圭吾さんの作品をはじめて読んでみた。 面白かった!私はトキオがいつまでたってもへそを曲げている拓実に対していった次のせりふに感動して電車の中でなきそうになりました… 「好きな人が生きていると確信できれば、死の直前まで…

リンさんの小さな子

☆ 哲っちゃんのブックナビで紹介されていたものの、面白くなかった。 言葉の通じないリンさんとバルクさんが国境を越えて通じ合う話らしいけど、 通じ合ってんのはリンさんの夢のなかでしょ・・・ この人たちは自分達は言葉が通じ合っていないが、理解し合え…

その日のまえに 重松清

☆☆☆ これがあの「ビタミンF」を書いた人?ってなぐらい予想以上に人情物っぽくておもしろかった。しみじみしました。 ちょっと奥田英朗さんと混同していた節があるかも… 近しい人が死ぬ日、「その日」。 その日を突然迎え泣ければいけなくなった人々の短編…

砂漠 伊坂幸太郎

☆☆☆☆ 面白かった。「死神の精度」ぐらいからトリッキーな部分ばっかり目立ってた文から心をほんのり暖かくさせるような作品も書くようになったよね。最近好きです、伊坂さんの作品。 東北の大学に通う5人の取り留めのない(?)話。 登場人物のなかでたぶん…

Presents 角田光代

☆☆☆☆ 面白かった。私はこういう角田さんの作品を待ってたよ! 帯に書いてある角田さんの 『品物は、いつかなくしてしまっても、贈られた記憶、その人と持った関係性は、決して失うことがない。』って言う言葉が素敵! 12こ短編があったけど、どれもそれぞれ…

アッコちゃんの時代 林真理子

☆☆☆ 面白かった。 バブルの時代に金持ちの男を手玉にとって「魔性の女」と呼ばれたアッコちゃんの半世紀をつづる本。 バブルの時代ってこんなんやったんやね。 今と違う…大体会社のなかにいるバブル時代に入社した人たちってバカな人が多い気がする… 女とし…