アマデウス

☆☆
アマデウス [DVD]
サリエリモーツァルトのどちらのタイプかと言われれば、私はサリエリだな。即効でわかるところが悲しいけど。
こういう映画を見たときに、昔はヒーローやヒロインに感情移入してたのに、最近は脇役っていうかヒーローの活躍を横目で見る人に感情移入してしまっている自分に気づくときになんか大人になったのかなって思う。やれやれ。
でも、この映画はモーツァルトがあまりにも傍若無人だから、たいていの人はサリエリに同情するでしょう。
モーツァルトのような圧倒的な才能を持つ人と出会ってしまった時は、じぶんのちんけな才能なんぞに見切りをつけてその人のサポートに徹したほうがいいんだろうな。
でもそういう天才ってなまじっか自分の才能で道を開けてしまうから他人の手助けなんかいらないのかしらねえ。自分の存在意義を失うような天才に出会えることってラッキーであると同時に不幸だなあと思った。


映画中にフィガロの結婚のシーンがあるんだけど、パリでみたフィガロの結婚を思い出した。あれは私が人生で始めてみたオペラだったけど、とってもよかったなあ。
オペラってうるさいだけだと思ってたけど、大きい会場で聞けば、音が響きあってとってもきれいで楽しいものなんだって知った。
まるで脳の中を宇宙人がマッサージしてくれているかのようでとってもとってもよかった。また見に行きたいなあ。