追憶の夏−水面にて−

☆☆☆
追憶の夏 水面にて

まあまあ面白かった。
青春をボートにかける少年達のお話。
描写が丁寧で、流れていく時間が細やかに描かれていたように思う。


『ぼくは夢をみたことがない。小さな頃から、夢をみない深い眠りしか知らなかった。

ちょうど封筒に入るように、毛布やシーツのなかに体を滑り込ませ、できるだけ小さくなって眠るのが好きだった。
そしてあて先のない手紙になって、次の朝また同じ住所に返送されえてくる。』

っていうくだりが好き。