社会起業家


アメリカの事例だけでなく、日本の事例を挙げているところがいいと思った。
NPO論とか社会企業、SRIの話になると、アメリカの事例を紹介して終わりになってしまうところが多いんだけど、
ここは地域通貨「r」を実施している池田さんだとかソトコトの編集長だとか
大体NPOとかに興味を持っている人なら知っていそうな人が取り上げられていた。


NPOって昔は身銭を切って慈善活動っていうイメージがあって、
経済的には成功していない分を精神的な幸せで無理やり補っている感じがしたんだけど、
社会企業や社会起業家コミュニティビジネスなどが盛んになることで
社会と自分がWIN-WINの関係を築け、経済的にも精神的にも充足できる仕事があるんだ、と認識できた気がする。
ビジネス一辺倒でもなく、社会貢献一辺倒でもない中間地点に事業型NPOだとかがあるんだってね。
そういう仕事に関わりたいなあ。


私は昔社会起業家にインタビューをしていたことがあったんだけど、
ビジネスって結局は顧客のニーズに応えることでお金をもうけているわけでしょ。
顧客のニーズに応えることを目的にしている以上、そこには何かしら社会的な意義が
生まれるんじゃないかなあ。
企業とは、もともと社会的な側面が強いのではないかなあと思って、
社会企業と普通の企業の違いがあやふやに思えたことがあった。