小さいときから考えてきたこと 黒柳徹子


この本面白かった!
窓際のトットちゃん面白かったよな、と思って読んだんだけど、
予想以上に面白い。


なんだろう、この本のなかでは優しい気持ちとか、相手を思いやる気持ちだとか
あったかいピンク色の気持ちがあふれていて、読んでいてほのぼのとする。
しかもユーモラス!
小さい子も読めるようにルビがたくさん振ってあるのもなんだか
児童書を読んでるみたいで懐かしくてあったかかった。


このエッセイ集で一番感動したのは、最後の「アフガニスタン報告」
内戦で混乱してるアフガニスタンでno hopeと叫ぶ老婆と対照的に、
腕や目を失っても「怪我を治す医者になりたい」だとか、希望を捨てない子供たち。
子供たちの素直な、まっすぐな目が脳裏に浮かんで、すがすがしい気持ちになった。
神様は、一番弱いものに「希望」を与えてくださったっていう所がすごい素敵。
あと、戦争で親を亡くした子供たちが「自分を守るために親が死んだのでは…?」
と自分を責めてるところで、「子供は、自分の責任でないことも自分のせいにしてしまう」
っていう所で胸が突かれたような気がした。
大人は自分の責任も他人のせいにしてしまうって書いてあったんだけど、
まさに私はそんな大人になってしまっている。
no hope!と叫んだ老婆と同じように、
希望を持たず、現在の状況を他人のせいにしてしまっている。
そんな自分に気づかされました。 反省。


あと、このエッセイで一番面白かったのがアイボとのテレビ収録を書いた
「アイボ・グレーちゃんと暮らして」
テレビ収録中にグレーちゃんがジャアジャアおしっこをして、
それを黒柳徹子キョンキョンとおもちゃであやすシーンは
電車の中で読んでても吹きだしそうだった。


そんなこんなでとても楽しいエッセイなのでぜひ読んでみてください。