ダ・ヴィンチ・コード
キリスト教への価値観が覆る今年の大作。
これを読んだ教会の見解が知りたいなあ。
ルーブル美術館の館長・ソニエールが何者かによって殺された。
ソニエールは世界を覆す秘密を守り続けている秘密結社の総長でもあった。
自分の死とともに世界の秘密も失われてしまうことを恐れたソニエールは
孫娘・ヌブーにダイイングメッセージとして暗号を残す。
そしてその暗号の中には「ラングトンを探せ」の一文が。
ソニエールに名指しされた歴史学者のラングトンは図らずも事件に巻き込まれることになる。
ヌブーとラングトンは祖父が守った秘密を知るために奔走する。
遺言で名指しされたため警察の手から、秘密を知ろうとする敵の手から逃れながら。
てな感じの話だった。
この話が面白いのは、この話に出てくる秘密結社だとかがすべて実在すること。
それによって話に重みが出ている。
そして暗号を読み解く過程がパズルみたいで爽快。
その暗号を解く過程で現代のキリスト教会への批判がこめられているところも
この話を面白くしてる。
私は暗号を解く過程がパズルっぽくて、もっと人物描写とかをしっかりして
情に訴える部分があったらもっと面白かったのになあと思った。