traviller

今日も哀しき休日出勤だった。先輩が私に仕事を押し付けてやめてしまい、その納期が迫っているので。
納期が迫っているのに先方はモノを返してこず、営業のH氏は先方から中途半端なものを私に返してきたので、上司は怒り、私は戸惑い、H氏は謝りつつ手伝いに来た。


休日出勤は天気がいいと特に憂鬱になるけど(私が休日出勤をするときは晴れの日が多いけど)今日はH氏と一緒のせいか、いつもほど憂鬱じゃなかった。
営業の人って雰囲気が内勤の人と全然違う。すごく話しやすいし、相談しやすいし、ともかくコミュニケーションがとりやすい。
いつもこうなら少しは働きやすくなるのに…

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
そういえば、山田昌弘の『希望格差社会』を読んだ。
能力社会が到来したせいで、能力によって階級格差ができている。
能力がある人は高付加価値な仕事につけるけど、能力がない人は低付加価値な単純労働を強いられると。
そして、能力がある人は、その能力を開花させるために幼い頃から努力が必要であり、その努力をする環境を親が整えてやる必要があると。
能力社会が到来したと気づいた親はそれに備えるべく子供を鍛えることができるけど、そうでない親はそれができない。
育った環境でその子供がこの社会で勝ち組には入れるか、入れないかがすでに決まってしまう階層社会が始まっていると。


この本を読んでぞっとしたのは、能力がなければ努力しても無駄であると、つまり○○になりたいと望んでも実現しないしという絶望感を持つだけという階層社会が日本に出現しつつあると指摘しているところ。


うんうんとうなずくと同時に、私は確実に負け組みに属していることに絶望する。私が最近鬱々としているのは、この会社でがんばっても努力に見あう見返りややりがいがいつになっても得られないであろうことを実感しているから。


この本では若者にもっとチャンスを与えよと提案しているけど、私はこの世の中でどう生きれば勝ち組になれるのかが知りたいです。