白い巨塔

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)
☆☆☆☆

面白かった!
女系家族山崎豊子さんの面白さに開眼し、同じくドラマ化された
白い巨塔にチャレンジ。


全5巻で、結構ヘヴィだったけど最後感動したよー!
途中4巻ぐらいで相変わらず欲の皮の突っ張りまくった財前教授と
財前教授に一泡ふかすことだけを生きがいにどんどん落ちぶれていく佐々木一家の執拗さに食傷気味になったけど、5巻の途中ぐらいで巻き返したね。


山崎豊子さんの作品って女系家族を読んだときに正義が勝つっていうか、一番正当と思われる人に軍配があがるようなシナリオなのかなと思ったので、なんとなく1審では財前教授が勝ってもきっと次は佐々木一家が勝つのかなという予感はしていた。
その中でまけたときに財前教授はどうするのかなー・・・と思ってたけど最後大河内教授に遺書を残すところで「ああ、やっと医者としての良心を見つけてくれたのか!」と思ってほっとした。
財前教授は死んでよかったかもしれないね。彼は死ぬことで善人になれたよ。死ななきゃ泥沼になったでしょう。最高裁で争って余計名誉に傷つけることになっちゃうんじゃないかなあ。
腕はいいから何とかなるだろうけど、この人結構意地っぱりだし、早めに方向転換できなそうだよね。
悪いと思った時点で謝ることが大事ね。意地はるとよくないということだな、気をつけよ。
私も意地っ張りだから。