下流社会 三浦展

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)
☆☆☆
面白かった。私も下流に属さために読んだ。


下流とは、総じて生きる意志が少ない人、なりやすい人は
コミュニケーション能力が低い人。…という感じなのかなと思った。


これからの日本社会が階層が分かれていかないよう提言しているんだけど、
それらの提言に当てはまるのは、大学生未満で、
すでに大学に入ってしまった人、決定してしまっている人、
就職氷河期時代に自分が願っていた会社に入れなかった人達に対しての救いが
ないような気がした。


ここ何年かは日本の会社はぜんぜん人を採用していなくて、その時代に新卒だった人たちは
大半が思うような就職活動ができなっかったと。
彼らに対してもういちど就職活動がやり直せるような政策が必要ではないかっいう意見をこの前読んで
心のそこから賛成した。


そこのコラムでは、たしか、格差理論が最近注目されている中で、一番不公平感が強いのは就職氷河期に新卒を迎えた学生。
ここ2年ぐらいでやっと企業は採用を増やしてくるようになったので、若者が一番2,3年違うだけでこれだけ扱いが違うのかと感じているはずだって書いてあって。


フランスの学生の暴動を見ると、フランスの学生は立ち上がって自分達に不利な政策をやめさせようとしているのに、日本の学生は何もしないね。この違いは何なんだろう。
就職が決まらない=自分の能力が低いって思ってしまうからだろうか。
就職が決まらなくても自分が悪いと思うだけで社会が悪いとは思わないよね。


社会貢献活動を熱心にアピールする会社があるけど、それなら社会貢献の一環として正社員の採用数を増やしてほしかった。切実に、そう思う。