★★★☆☆
■なんともさっぱりとした屋久島での旅行記。
でもとても美しいシーンがあって。
それは本編ではなく「slight slight-seeing」の「アフリカの南のほう」のシーンなのだけど、
■『「こんなに美しいところへ来たのは初めてなのに。ああ、帰りたくない。ずっとこの船に乗っていたい」
私がぼやくと、旅の仲間達は皆、口を揃えて同じことを言った。
「今度はもっと南へ行きなさい。もっと南へ行けば、もっと楽しいよ」と。
その言葉は少しだけ私を元気づけた。
旅が終わっても、世界が終わるわけじゃない。
南を示す彼らの指はそう物語っていた。