2006-02-18から1日間の記事一覧

港町食堂 奥田英朗

☆☆ 空中ブランコは面白かったけど、このエッセイは面白くなかった。 思うに、この人は作家だったらこうあるべきというイメージを持っていて、 そのイメージとかけ離れている自分とのギャップを自虐的に楽しんでるんだけど、 そのイメージを共有していない読…

虹とクロエの物語 星野智幸

☆☆☆☆ この人の文は極端って言うかありえない広げ方をするんだけど、その広げ方が好き。 たとえば、 『比喩ではなく、球は言葉だった。私は球の蹴り方を組み合わせることで、面白い冗談が言えた。クロエはときどき、笑いすぎて私の球を受け損ねた。… クロエは…

熊の敷石 堀江敏幸

☆☆☆☆ この人の言わんとしているところはあまり理解できない、けどなぜか面白い不思議な本。 もう一回じっくり読みたい。

みずうみ よしもとばなな

☆☆☆☆ ちょっと設定が突飛だけど、面白かった。 ばななさんの文を読むと、落ち着く。独特の世界観があって、 どの作品も他人を理解することの難しさを語っていると思う。 他人を理解するのは難しい、でも理解して、手を取り合っていくことをあきらめない人々…