ジェシカが駆け抜けた7年間について 歌野晶牛
葉桜の季節に君を想うことがけっこう面白かったのでよんでみた。
また、だまされたって感じ。
葉桜〜は、文を読んで想像するしかない小説というメディアを上手く利用したミステリーだったけど、今回は読者になじみの少ないエチオピアの文化を使ってうまくだまされた。
ただ、エチオピアってところがね、読者が知らないんだからだまされたってしょうがないじゃんってかんじなので、読者と同じ土俵でだましてほしいなってちょっと思った。
最後まで読むとジェシカがエチオピア人である訳がわかる。ジェシカ、どうみてもこの本の中で浮いてたよね。ほかの登場人物日本人ばっかだし。とってつけたようにエチオピア人なのでおかしいなと思っていたら最後に理由がわかりました。
面白いけど、何か胸に響くものがなかったところが残念。