グイン・サーガ外伝17・18 宝島

宝島(上)―グイン・サーガ外伝(17) (ハヤカワ文庫JA)
宝島 (下)―グイン・サーガ外伝(17) (ハヤカワ文庫JA)

よかった!
おもしろかった!
若くて陽気でお調子者なイシュトバーンが大活躍!
本編で彼の狂いっぷりを知っている身としては、
彼のまだ無邪気な(←?)姿は見ているだけで楽しい。


かなり本編が進んでから出ている外伝だから、
占いのおばあさんに「醜いものと美しいものに気をつけろ」っていわれて
「ああ、それはアリとナリス様のことね」みたいな
「その時の言葉を忘れてどうしてあんなふうになっちゃったの!」
って私の心はかき乱されまくり。
ああ、この頃のような(でもすでに狂王としての片鱗をちらほらみせてるけど)
罪があまりないイシュトのままで生きて行ってほしかったなあ。


本編の彼は見ているだけで「おいおい、どこまで道を踏みはずすんだ…」って感じで
ずっとはらはらしてなきゃいけないのが辛い。
なんとなくイシュトには幸せになってほしいんだけど、
それは無理なのかなあ。
ああ、外伝は気楽で楽しいなあ。

評価:★★★★★