オーデュポンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
★★★★☆


デビュー作にしてこの面白さ。
伊坂幸太郎さんの作品ではじめて読んだのは「アヒルと鴨のコインロッカー」だったけど、
それより面白いと思った。


未来を予言し、そしてしゃべるかかしがいる島につれてこられた主人公が、

  • かかしが殺され、
  • 自分は日本でコンビニ強盗をし、
  • 学校が同じだった凶悪なことで有名な男が警官となっていて、かつその男が自分を追っており、
  • 島で友達となった人のために夜中に自転車をこぎ、
  • 仲睦まじいはずの夫婦の奥さんが失踪し、そして帰ってき、
  • 不良が殺され、
  • 島まで悪徳警官が主人公の元恋人と共に上陸し、
  • 桜に警官は殺され、
  • 元恋人は、島になかったもの=音楽を連れてきた。という話。

伊坂さんの面白さ、それは読んだことのないタイプの小説を読んでいるように実感するところかな、と思った。